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8割の企業が陥る罠!? Copilotを入れても、今のやり方では残業は減りません

8割の企業が陥る罠!? Copilotを入れても、今のやり方では残業は減りません

多くの企業が勘違い!?
生成AIを導入しても、今のままでは絶対に仕事は楽にならない

ブラウザのタブを何度も切り替え、AIのチャット画面へテキストをコピー&ペーストする。出力された不自然な文章をWordに貼り付け直し、結局は自分の手で修正を加える。「社外秘のデータを入れても大丈夫だろうか」とヒヤヒヤしながら、自席のモニターを睨みつけ、目の奥の痛みと肩こりに耐えて残業する日々。
実は、あなたが今抱えているその「AIを使うための無駄な手作業」と「セキュリティへの不安」は、本来なら一切抱える必要のないものです。

散在する過去のPDF資料をWordに読み込ませて、たった1回クリックする。それだけで30ページに及ぶ新規プロジェクトの企画書が数十秒で自動生成され、肩にのしかかっていた重圧がスッと消え去る。2時間の会議が終わった直後には、何もしなくても決定事項と各自のタスクが完璧に整理されている。これが、Microsoft Copilotを正しく導入した企業が、今この瞬間に享受している「あなたの会社が本来手にするはずの生産性」です。

しかし、非常に残酷な事実をお伝えします。

「とりあえず話題の無料AIを社員に使わせている」、「ツールを入れただけで業務フローは現場任せになっている」、もしあなたの会社が今このような状態なら、この圧倒的な効率化の一部分しかAI活用ができていません。
それどころか、アプリ間のデータの分断によって確認作業だけが増え続け、情報漏洩のリスクを抱えたまま、競合他社が次々と自動化を進める中で永遠に手作業の沼に取り残されることになります。
なぜなら、多くの企業が「無料AIの限界」と「自社のデータと安全に連携させる仕組み」を根本から勘違いしたまま放置しているからです。

本記事では、日本マイクロソフト株式会社の西元佑紀氏を迎えて開催した『「生成AIって何ができるの?」が「生成AIって仕事に使える!」に変わるCopilot活用セミナー』の内容をもとに徹底的に解説します。

Microsoft Copilotとは何か?無料版と有料版の決定的な違い

Microsoft Copilotとは、Word、Excel、PowerPoint、Teamsといった、私たちが日々業務で使用しているオフィスアプリケーションに直接組み込まれ、あなたの作業を隣で支援する高度なAIアシスタントです。世の中に溢れる単なる対話型のチャットボットとは一線を画し、社内の蓄積されたデータ(ファイル、メール、チャット履歴など)とシームレスな連携により、文脈を理解して動く点が最大の強みです。

Copilotには大きく分けて無償版と有償版が存在し、ここを混同している企業が後を絶ちません。
無償版の「Copilot」は、Webブラウザーから誰でも利用できます。一般的な情報検索や文章の要約には便利ですが、入力したデータは保護されません。つまり、顧客情報や社外秘のデータを入力すると、情報漏洩のリスクが伴います。
一方、有償版である「Microsoft 365 Copilot」は、エンタープライズデータ保護(EDP)という厳格なセキュリティ規格が適用されます。あなたの入力したデータは誰の目にも触れず、AIの学習にも利用されません。さらに、日常使うオフィスアプリの画面内で、直接データの編集や作成を行う権限を持っています。

たとえば、過去の会議資料をもとに新しい企画書を作成する場面を想像してください。
無償版では、PDFを開いて内容を読み込み、ブラウザのAI画面にテキストをコピーして要約させ、それをまたWordに貼り付けて体裁を整えるという手間が発生します。
有償版であれば、Wordを開いたその画面で「個人のOneDriveにあるこのPDF資料をもとに、新規の企画書のドラフトを作成して」と指示を出すだけです。AIが自ら資料を探しに行き、わずか1分足らずでWord上に整った企画書を自動生成します。

なぜ、あなたの会社でAI活用が進まないのか?

ツールを入れたのに生産性が上がらない。その理由は、表面的なツールの使い勝手ではなく、より深い構造的な問題にあります。原因から人間の行動パターンまで分解してみましょう。

最大の原因は、AIを「困ったときに検索する辞書」程度にしか認識していないことです。作業を行うアプリ(WordやExcel)と、AIに質問する画面(ブラウザ)が分断されているため、情報の転記という新たな作業が生まれています。AIは、学習するデータがあって初めて力を発揮します。しかし多くの企業では、情報が個人のデスクトップや部署ごとのバラバラなシステムに保存される「サイロ化(孤立化)」が起きています。Microsoft 365のように、クラウド上に情報が集約された基盤(Microsoft Graph)がないため、AIが「社内の文脈」を読み取れないのです。
人間は、本能的に変化を嫌い、現状を維持しようとするバイアスを持っています。画期的なAIを導入しても、「最後は自分の目で一から百まで確認しないと不安だ」「今まで通りの手作業のフローの間にAIを挟もう」としてしまいます。結果的に、AIに任せるべき判断や構成の構築まで人間が抱え込み、プロセスが複雑化して作業時間が増加するのです。

この悪循環を断ち切るための判断基準は、「その作業は、今開いているアプリの中で完結できるか」という一点に尽きます。思考を途切れさせず、情報収集から資料作成までを一つの画面で終える環境こそが、真の効率化を生み出します。

Microsoft 365 Copilotがもたらす真の業務改革

では、有償版のCopilotがどのように業務を変革するのか具体的なシーンを見ていきましょう。
各アプリ内でのCopilot連携とは、人間がアプリのメニューを操作する代わりに、自然言語(普段の話し言葉)でアプリに直接命令を下す仕組みです。作業の「0から1」を生み出す時間を圧倒的に短縮し、人間は「1を100に磨き上げる」クリエイティブな確認作業に専念できるようになります。従来の手作業と比較すると、情報収集や初期構築にかかる時間が数時間から数分へと劇的に圧縮されます。

具体例① Copilot in Teamsでの会議革命
Web会議に遅れて参加してしまった場合、これまでは議事進行の空気を読みながら状況を察するしかありませんでした。しかしCopilotがあれば、会議中に「これまでの議論の要点を3つの箇条書きで教えて」と裏で指示を出すだけで、即座にキャッチアップできます。さらに会議終了後には、決定事項や誰がどのタスクを担当するかといった詳細な議事録のサマリーが自動で生成されます。
具体例② Copilot in Excelでのデータ分析
売上データが並んだ表を前に途方に暮れる必要はありません。Copilotに「利益率を計算する列を追加して」と指示すれば適切な関数を組んで提案してくれます。「利益率が20%以下の項目を赤色で目立たせて」といった条件付き書式の設定も一瞬です。さらに「商品の出現頻度をもとに傾向を分析し、グラフにして」と頼めば、新しいシートに美しいグラフ付きのレポートを作成してくれます。

見落としがちな最大の落とし穴:セキュリティとガバナンス

AIの導入において、見落とされがちですが最も優先順位が高いのが「セキュリティと情報保護」です。ここを疎かにすると、企業にとって致命的な損失をもたらします。
生成AIが社内のあらゆるデータにアクセスできるようになると、本来であれば役員しか見られない機密情報や、人事の評価データまで、一般社員のAIへの質問を通じて回答として引き出されてしまうリスクが生じます。人間は「便利さ」を追求するあまり、セキュリティの壁を面倒に感じて回避しようとします。私物のスマートフォンから会社のデータにアクセスしてAIを使ったり、機密情報を社外のAIツールに入力してしまったりするのです。

これを防ぐための強力な対策として、Microsoft 365 Business Premiumなどの上位プランに組み込まれている2つの機能が威力を発揮します。

対策1:情報漏洩(Data Leak)を防ぐ「Entra ID」による条件付きアクセス
いつ、誰が、どこから、どの端末でアクセスしているかをシステムが自動で判定します。「会社の許可したパソコンから、社内ネットワークを経由している場合のみAIの利用を許可する」といった制御により、管理外の環境からの不正なアクセスを根本からシャットアウトします。

対策2:過剰共有(Oversharing)を防ぐ「Microsoft Purview」の秘密度ラベル
データそのものに「社外秘」や「経営陣限定」といった見えないラベル(タグ)を貼り付けます。Copilotが社内データを検索して回答を生成する際、このラベルを読み取ります。もし機密データが含まれていた場合、AIが生成した回答にも自動的に「機密」のラベルが引き継がれるため、うっかり社外に共有してしまう事故をシステムレベルで防ぐことができます。

いかがでしょうか。
あなたの会社が真の生産性を手に入れ、社員がクリエイティブな仕事に専念できる環境を作るためには、正しい生成AIツールの選定と、それを安全に運用するためのルールや環境構築の両輪が不可欠です。
「今はまだ早い」「自社には難しそうだ」と現状維持を選択し放置すれば、AIを正しく使いこなす競合他社との生産性の差は取り返しがつかないほど開いていきます。
それを取り戻すための第一歩は、正しい知識を持つ専門家に相談することです。私たちコウシンはMicrosoft製品の導入から、社内データの整理、セキュリティ要件の構築まで、AI活用を全面的に伴走しサポートいたします。今の苦痛な業務フローから抜け出して本当のゆとりを手に入れるためにも、いますぐコウシンへお問い合わせください

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