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都市と地方のギャップを超える教育の可能性

教育と地方のギャップ

先日、ある記事で首都圏や近畿圏とその他の地方の大学進学率を目にする機会がありました。
想像に難くないことですが、地方の進学率の方が低く、4割程度。首都圏や近畿圏では6割を超えるようです。
学校を卒業し、教育と関係の薄い分野で働き始めると、進学率や学力を気にすることは、受験生と接する時でもない限りあまりないのではないでしょうか。
私自身は、教育関係に従事する家族もいたことから、進学率や学力を意識する機会が多かったように思います。また、私の地元は進学率が特に低いと言われる沖縄県であり、自分が上京してきたときから都会の学生と地方の学生との差を感じていました。
進学するから良い仕事に就けるわけではありませんが、教育と就職は連なるものです。
教育機会が多ければ職業選択の幅も大きく広がります。
そこで今回は、私が持つ「教育と地方のギャップ」に関する問題意識について少し共有したいと思います。人事や労務に直接関係することではありませんが、これからの未来を担う世代の格差について意識を向ける機会になれば幸いです。

離島から都会へ – 私の教育体験談

個人的な話をすると、大学進学に際して沖縄の離島から東京に出てきてからずっと劣等感を感じていました。
周囲の学生のレベルに追い付いていないのではないか、自分だけできていないのではないか…。
遠い世界であった東京という場所で、これまで出会ったことのなかったような人たちに囲まれ、自分の能力が足りていないのではと感じていたのです。
地方でも差があることだとは思いますが、私が育った沖縄の離島は「遊んで育て」というような雰囲気が強いところでした。
学校以外の場で勉強するような機会は少なく、学校ですら教科書の内容を飛ばすこともあったように思います。
中高では一般的に教科ごとに専任の先生がいるものですが、私が育った地域の学校では2教科を1人の先生が担当するというようなこともありました。
教育と地方のギャップこういった経験から、地方出身は教育や学歴について知る機会、触れる機会が少なく、都市部と比較して不利になりやすいと感じています。進学やキャリアの選択肢が限られ、自分の可能性を十分に発揮する機会がどうしても少なくなってしまうからです。

教育の新しい風 – ビジネスからのチャレンジ

自治体の政策として、学力向上や教育機会拡大の取組みが進んでいるので、環境は変わってきていると思います。
ですが、私が自治体の取組み以上に期待しているのが、ビジネスとしての取組みです。
例えば、離島の小学生・中学生に向けて遠隔授業を提供する東大医学部卒の起業家の話を聞きました。東大生が講師を務めるオンライン形式の塾が事業の中心で、ITを活用することでリアルタイムかつ双方向性のある授業を可能にしているということでした。
これはとても良いことだと感じています。
実際、成果も出ており、その地域の学力が向上し、進学率の向上にもつながっているようです。単に学校に通っていただけでは進学できないようなレベルの学校に合格した例もあるとのことでした。
外部、それも東京のすごい学校に通うお兄さんやお姉さんから学ぶことで、学習内容や自分の能力に自信が持てるようになることもメリットですが、進学がすべてといいたいわけではありません。
それ以上にコミュニケーションを通して東京や外の世界に対するイメージを持つことができる点が素晴らしいと思います。
リモート授業そのオンライン塾でも授業の合間に「東京ってこうなんですか」や「何が流行っているんですか」といった質問が投げかけられ、講師と子どもたちのリアルな交流があるとのことでした。
教員不足も深刻化していますし、ITやオンラインツールを活用してこういった取組が広がっていってほしいと思います。

教育の未来 – 地方でも広がる可能性

教育というのはただ知識を与えるだけではなく、選択肢を知り、可能性を広げることだと感じます。
離島の子どもたちが東京の優秀な若者とオンラインで交流し、学ぶ機会が増えていることは、教育機会の新しい形といえるのではないでしょうか。このような取組は、子どもたちにとっても自信につながり、彼らの未来に新たな可能性を開くことにつながるでしょう。
例えば、先に述べたオンライン塾の例では、学力が向上し、進学率の向上にも寄与しています。
大学進学が全てではありませんが、こういった取組は地方の子どもたちにとって、自らの将来やキャリアの選択の幅を大きく広げる機会となっていくはずです。
進学また、東京や都市の学生という自分たちの日常の外にある存在との交流を通じて、都市部と地方との文化的なギャップを縮めることもできます。
日本全国、どの地域に生まれ育ったとしても、平等に教育を受け、自分たちの可能性を最大限に広げられるような社会が実現してほしいと願ってやみません。

こうした教育の均等化が進むことで、社会全体にもプラスの影響が生まれるのではないかと期待しています。新しい才能が登場し、多様性が高まることで、ビジネスや市場にも新たな刺激がもたらされるはずです。

from フミちゃん

フミちゃん プロフィール
西田GM
ゼネラルマネージャーの西田二三代です。業界30年以上の知見から、企業の人事担当者様に離職率の低減、面接の印象を良くするなどの役立つ情報をブログという形でお伝えします。
・1000社以上の企業にスタッフを紹介
・人材業界で30年以上のキャリア
・マネージャーとして事業部を統括
・面接したスタッフは延べ10,000人以上
・年齢:30歳プラス少々

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