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オフィスコンシェルジェのひとりごと

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リーダーが直面するパワハラ問題への対処法

リーダーが直面するパワハラ問題への対処法

キャリアを積み、日々業務に邁進される中でご自身の「初心」を意識される機会はありますか。
私自身は、意識的に初心を思い出すことが必要だと感じ、実践を心がけているところです。

どうしてこんな問いかけをしたのかというと、以前もテーマとして取り上げたハラスメント、特にパワハラ問題が背景にあります。

パワハラは説明するまでもないことですが、上の立場の人間が下の立場の人間に嫌がらせや必要な範囲を超えた叱責を行うこと。
部下を預かる立場として、パワハラの発生は防いでいかなければならないと思っています。

しかし、パワハラの話題は減るどころか増える一方です。
その原因のひとつが、キャリアを積み立場が上がるにつれて初心が薄れ、部下や接する相手を尊重できなくなることにあるのではないかと考えています。

そこで今回は「パワハラ問題」をテーマに、自己の振り返りの大切さについてお伝えします。

パワハラの現実:責任ある立場とパワハラ問題

パワハラ先日もベビーシッター業界のパイオニア的企業の会長によるパワハラ問題が報道されていました。
必要な叱責とパワハラの線引きは難しいところですし、内容が真実かどうか確認するすべはありませんが、行き過ぎた指導に人格否定、容姿を貶すような発言や土下座の強要などがあったと伝えられています。

実は私、この企業がもっと小さな30名規模の会社だった頃にベビーシッターサービスの利用経験があります。
当時は現会長がまだ社長だった頃ですが、社長ご自身も営業活動をされており、そのときの様子はしっかりとしたビジョンを持ちながらもとてもソフトな人当りだったことを覚えています。
その頃の様子から考えると、会社の規模が大きくなり、自身の立場や力も強くなっていくにつれて、見えていたはずのものが見えなくなってしまったのかなと思います。

会社が拡大し、自身の立場も上がると、関係する社員の数も増え、自分の言動や態度が与える影響範囲も大きくなっていきます。
そう考えると、上の立場に立つ場合には、どんな時でも自分の言動や振る舞いがパワハラになっていないか気を付ける必要があるのだと思います。

リーダーシップの微妙なバランス:行き過ぎた自信に注意

とは言え、経験を積み立場が上がるにつれて、部下やメンバーに注意や指導をしなければならないのは当たり前のことです。
上の立場に立つ方々にとって、それは自分の部下やチームメンバーの成長を支えたいという気持ちに基づくものだと思います。

一方で、実力をあげ、上の立場にあがっていくほど、私たちは注意や指導を受けたり、叱られたりするような機会はなくなっていきます。
「立場が人をつくる」とはよく言われる言葉ではありますが、自分の経験や考えに基づいて部下を育て、チームを率いて責任を負っていくことになるわけです。

上司前述した企業の会長と比べるものではないですが、私自身も今の立場に立っている自分に自負があります。
これまでの自分の積み上げてきたものや経験してきたことに自信があり、自信があるからこそチームや部下を率いていく強さがあるのだとも思います。

ですが一方で、その強さが意図せず言葉遣いや語気に表れ、行き過ぎた怒りのような形で部下に伝わっているのではないかと思うこともあります。

成長と自己認識:リーダーとしての初心を保つ

立場の支えとなる自信を持つことは必要なことですが、その自信が誤った形で表に出ないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
私は、部下や立場が下のメンバーに何かを伝えるとき、相手の感じ方や受け取り方を考えることが大切だと思っています。思い返してみると、自分自身も年齢や経験値、その時の価値観によって、受け取り方が違っていたからです。

ですが「思い返して」みないとその事実に気付けないのは、自分の立場が上がるにつれ相手を理解しようとする気持ちが薄れていることの裏返しなのかもしれません。
私はこの「相手を理解しようという気持ち」は初心に基づくものだと思っています。

初心を忘れずにもっと経験の浅かった頃に何を思っていたか、自分がまだ指導を受ける側だった頃や指示を受けながら業務に取り組んでいた頃にどう感じていたのか。
折を見て、自分の初心を振返ることで、自分の振る舞いや言動が適切なものなのか見直すことにつながります。

私はどうかというと、毎日のように怒っては帰り道で反省を繰り返すばかりです。
自分のキャリアに自信を持っているから今の立場があり、この立場から自社をより成長させたいと思っていますが、強い言動やきつい態度をとっていいわけではありません。
特に心の病を持つ年代がこれまでは30代以降だったものが、10代~20代と若くなっているという話も聞きます。
年若い世代の物事や態度、言動の受け取り方が変わってきているのだと思いますし、上の立場に立つ者はそれを理解し、自分の初心を忘れずに接していくことが重要なのではないでしょうか。

from フミちゃん

フミちゃん プロフィール
西田GM
ゼネラルマネージャーの西田二三代です。業界30年以上の知見から、企業の人事担当者様に離職率の低減、面接の印象を良くするなどの役立つ情報をブログという形でお伝えします。
・1000社以上の企業にスタッフを紹介
・人材業界で30年以上のキャリア
・マネージャーとして事業部を統括
・面接したスタッフは延べ10,000人以上
・年齢:30歳プラス少々

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