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Wi-Fi6と5Gが実現する未来とビジネス

5GWi-Fi6

新型コロナ対策での緊急事態宣言下でテレワークを実施した企業の多くがもとの仕事スタイルに回帰しています。しかしテレワークをすべて中止する企業はそう多くありません。

<目次>
コロナ禍で再認識されたテレワークの重要性
本格的なテレワーク基盤構築の有力選択肢となる5GとWi-Fi6
Wi-Fi6と5Gの違いは?
Wi-Fi6と5Gのビジネスユースケースは?

コロナ禍で再認識されたテレワークの重要性

また顧客対応や商品販売において顧客企業やパートナー企業との受発注・契約およびコミュニケーション、あるいは消費者との直接コミュニケーションのデジタル化がこの数ヶ月で進み、その利便性・効率性・コスト優位性を体験した企業も増加しています。アフターコロナの「ニューノーマル(新常態)」下のビジネス手法として、テレワークとB to B取引およびコミュニケーションのデジタル化は今後ますます積極的に推進されていくことでしょう。
その一方、特に「Web会議で映像や音声が途切れて困った」「大容量ファイルはアップロード、ダウンロードに時間がかかりストレスを感じる」「自宅からの業務システム利用ではレスポンスが遅くてはかどらない」などの問題もよく聞かれるところです。こうした問題には多岐にわたる課題解決が必要ですが、中でもわかりやすく、効果も高い解決方法の1つがネットワーク環境の再整備です。本格的にテレワークや外部との受発注、契約、コミュニケーションのデジタル化を図るには、できるだけ高速・大容量で安定したネットワーク環境が前提になります。

本格的なテレワーク基盤構築の有力選択肢となる5GとWi-Fi6

テレワーク業務に関わるネットワークには、

  1. 社内(データセンターを含め)LAN
  2. クラウドサービス業者のネットワーク
  3. 社内LANとインターネットをつなぐアクセス回線
  4. インターネット
  5. インターネットから自宅など(顧客企業やパートナー企業も含む)につなぐアクセス回線
  6. 自宅などのネットワーク(有線・無線)

があります。このうち、会社で(コストさえかければ)改善できるのは(1)と(3)だけです。また場合によってテレワーク協力手当の支給などの手段で従業員宅などの環境整備をしてもらい、(5)(6)を改善できる可能性もあります。
ネットワークの改善を図る場合、現在最速の無線技術である5GとWi-Fi6は有力な選択肢になります。社内の有線LAN(多くは100Mbpsまたは1Gbps)の増速・更改には多くのコストがかかりますが、無線LAN利用エリアの機器買い替えは比較的低コストで済みます。Wi-Fi6対応LANなら理論値で6.9Gbps、実効値でも1Gbps程度が期待でき、十分に有線LANに匹敵するスピードになります。
またモバイルワークに対応するには5G導入は必須の検討事項です。5GサービスではNTTドコモの場合で受信時最大4.1Gbps、送信時最大480Mbps、実効速度はそれよりも2〜4割減となりますが、それでも受信時はオフィス内の有線LANと遜色ないか上回ると考えてよいでしょう(まだ利用端末が少ないので推測です)。5Gが従業員宅内でも利用できる場合には、端末以外の環境整備なしでテレワークに活用できる可能性があります。

Wi-Fi6と5Gの違いは?

Wi-Fi6と5Gに使われている技術の多くは共通しており、同様の特徴をもっていますが、大きな違いはWi-Fiは無線局免許不要で構築は自由、機器を導入すればすぐに使え、端末ごとのサービス契約も要らず、旧型のWi-Fi規格製品でも最新環境内に並存して利用できる点です。ネットワークは自営になるため管理負担はありますが、多数の端末を利用する場合に大きなコストメリットがあります。
一方の5Gは、基本的には無線局免許を持つ通信業者のサービスとして利用するため、業者側で安定性や信頼性、セキュリティに責任を持ってもらえます。また全国展開を目標にしているため、非常に広いエリアで接続可能になる点が優れています。反面、4G対応機種は5Gネットワークは利用できず、端末ごとに通信事業者との契約・月額費用が必要になります。
なお、工場敷地内などの屋内利用と屋外利用の混在環境では、Wi-Fi6のアクセスポイントを多数用意する以外に、「ローカル5G(自営型の5G)を導入する方法もあります。ローカル5Gは無線局免許が必要なため導入ハードルが高いのですが、Wi-Fiよりも高セキュリティで、公衆回線を用いないことから通信品質が安定しているなどの利点があります。
上述の特徴を生かし「屋内ではWi-Fi6」「屋外利用なら5G」で通信するのが基本イメージになります。Wi-Fi6でも直線距離で数百メートルまで通信可能といった報告はあるものの、現実的には建物に備えたアクセスポイントから数十メートル程度と考えたほうがよいでしょう。5Gのほうはまだ基地局がそれほど設置されていないのでサービスのカバーエリアを選ぶ必要がありますが、基本的にはエリア内の屋外ならどこでも接続可能です。
また、Wi-Fi6と5Gの両方の通信モジュールを搭載した端末も今後増えていくでしょう。公衆無線回線が混雑しているようならWi-Fiを利用し、Wi-Fi環境に問題があれば5Gを使うというように、両者の通信を切り替えて(オフロードして)良好な通信状態になるほうを自動選択することも可能になるかもしれません。

Wi-Fi6と5Gのビジネスユースケースは?

これからのビジネスでは以上のような特徴を勘案して、適材適所にWi-Fi6と5Gを適用していくことが不可欠になります。テレワーク、サテライトオフィス、モバイルワークなどでのパフォーマンスを改善する鍵になるのはもちろん、事業そのものを高速・大容量無線通信を前提にして変革していくことができるのがポイントです。
よく言われるのはステージパフォーマンスのストリーミングや、教育・ゲーム業界でのVR/AR利用による高度な動画ストリーミングサービスへの応用ですが、高精細映像が要求される業種・業態には非常に大きなインパクトがあるでしょう。例えば物流トラックの積み下ろし現場や配送状況追跡には高精細映像と位置情報を物流システムに連携すれば、スムーズな配送計画策定に役立ちます。AIと高精細映像を組み合わせると、顔認証のみならず人物の手元の動作から犯罪行為を検出して警報を鳴らすなどの高度なセキュリティシステムができるでしょう。

5generation

5generation

Wi-Fi6

Generational Wi-Fi UI Visuals

 

また、低遅延性を活かし、ウェアラブルデバイスで計測した身体情報と高精細カメラで撮影した患者や患部の映像などを用いた遠隔医療やヘルスケアサービスも現実味を増しています。さらに監視カメラや各種センサーなどのIoT機器を活用したスマートファクトリー、スマートホーム、建築現場や鉱山などの安全監視などにも利用が広がる可能性があります。これには5G、Wi-Fi6双方に備わる低消費電力機能がものを言います。
そのほか、コネクテッドカーやIoTソリューション、スマートファクトリー、スマート倉庫、スマートシティなど、未来の産業と社会のプラットフォームとして、5GとWi-Fi6はお互いの特徴を生かしながら適用されていくことでしょう。ネットワークはすでにコストセンターとしてではなく、利益を生み出す戦略の1つとして考えるべきものになっています。アフターコロナ時代の事業継続・発展のために、現状のネットワークの改善のみならず、未来のネットワーク像から新しい事業イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

 

<おさらい>
・コミュニケーションのデジタル化を図るには高速・大容量のネットワーク環境が必須。
・屋内ではWi-Fi6、屋外では5Gの利用が最適です。
・ネットワークの進化により、利益を生み出す新しい事業が可能になります。

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JIS Q 27001:2006(ISO/27001:2005)
ISO/ISMS
(適用範囲:HCグループ)
一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435
宅地建物取引業:東京都知事(2)第98397号
一般建設業:東京都知事許可(般-1)第150856号
高度管理医療機器等販売/貸与業第5502205165号

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