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Wi-Fi6って何? 最新無線LANの特長はココ

WIFI6

大量・高速データ通信が一般的になる時代。
Wi-Fi6と5Gの関係性とは…

無線でPCやスマートフォン、タブレットなどをインターネットに接続する「Wi-Fi(ワイファイ)」の最新版「Wi-Fi6(ワイファイシックス)」対応機器が続々登場しています。いったい何がこれまでと違うのでしょう。今回はWi-Fiの基礎知識とともに最新情報をご案内いたします。

<目次>
どこにいても速くてつながりやすいのがWi-Fi6
Wi-Fi6、Wi-Fi5という呼び名は何?
5Gとの関係は?

どこにいても速くてつながりやすいのがWi-Fi6

Wi-Fi6

Generational Wi-Fi UI Visuals

最新のWi-Fi6は、2世代前のWi-Fi4に比べて最大スピードが16倍、1世代前のWi-Fi5に比べて約1.4倍という、これまでにない高速通信(最大9.6Gbps)を実現した無線LAN(Wireless Local Area Network)技術です。ただ最高速度が速いだけでなく、これまでWi-Fi利用者のイライラのタネだった、つながりにくさや応答の遅さを解消するものになっています。
例えばPCやスマートフォン、タブレットを使う人が多いカフェや空港のWi-Fiスポットなどのように、たくさんの端末が密集している場所でのWi-Fi接続では、ネット動画の再生や3Dオンラインゲーム、VR(バーチャルリアリティ)アプリなどの映像がカクカクしたり途中で止まったりしてしまうことがあり、時にはWebを見るだけでも時間がかかったりします。

Wi-Fiの最高速度はWi-Fi4で600Mbps、Wi-Fi5で6.9Gbpsとカタログに書いてありますが、そのとおりのスピードがいつでもどこでも出るわけではありません。さまざまな通信環境の要因が重なって速度が出なくなるのですが、自宅の環境では問題なく利用できているのに、場所が変わると遅くなるのは不思議ですね。その主要原因はWi-Fi通信の混雑なのです。通信が混雑する場所では、体感するスピードはいつもの10分の1以下に低下することが珍しくありません。そこで、いくつかの新技術を組み合わせて、最大スピードの改善ばかりでなく体感する実スピードの改善を図ったのがWi-Fi6です。通信が混み合う環境の中でも、現在普及しているWi-Fi5の4倍の性能で通信できるとされています。またつながりやすさや遅延(応答の遅れ)も改善され、「速くてつながりやすい」ネット利用が可能になりました。

Wi-Fi6、Wi-Fi5という呼び名は何?

Wi-Fi CERTIFIED 6

Wi-Fi Alliance Certification Marks

Wi-Fiに続く数字が大きいほど新しい技術が採用されていますから、高度な通信ができます。そもそもWi-Fiという言葉は、1999年に無線LAN通信技術を普及させようと、世界の通信機器や電気・電子機器メーカーが集まって発足した業界団体の「Wi-Fiアライアンス」が作った言葉です。団体名にもある「Wi-Fi」は、この団体が対応製品普及のために、呼びやすさを重視してつけたブランド名のようなものです。Wi-Fiアライアンスが国際標準に準拠していると認定した製品には「Wi-Fi Certified」ロゴが表示でき、このロゴがある製品なら、どの製品でも使える(相互互換性がある)ようになっています。
その互換性をもたらしているのが、IEEE802委員会という標準化機関が発行する国際標準です。その標準は時代とともに新しいものが作られてきました。それはIEEE802.11に続くアルファベットで表されます。従来はその規格名(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)を製品カタログなどに表示していたのですが、そのままでは呼びにくいしわかりにくいということで、2018年、Wi-Fiアライアンスは直近3世代の規格を次のように呼ぶことにしました。

現在のところIEEE802.11ax(イレブンエーエックスと呼ばれます)が最新の国際標準であり、Wi-Fiアライアンスはこれに準拠した製品をWi-Fi6対応製品と認定するというわけです。今でも標準規格名で呼ばれることも多いので、規格名を覚えておいて損はありません。
国際標準規格名 Wi-Fiアライアンス認定名
IEEE802.11n Wi-Fi4
IEEE802.11ac Wi-Fi5
IEEE802.11ax Wi-Fi6

なお、Wi-Fi4やWi-Fi5対応機器をたくさんお使いの企業でも、Wi-Fi6対応機器を併存させて利用することができます。新しい国際標準は古い規格対応製品と互換性があるように作られていますから、徐々にWi-Fi対応機器を追加したり、古い機器と置き換えていくことができるのです。既存の設備を一度にすべて入れ替える必要はありませんから安心です。ただしWi-Fi6の実力は、ルーターやアクセスポイントという基地側の機器と、PCやスマートフォンなどの端末側の機器がどちらもWi-Fi6に対応している時に発揮されます。高速通信が必要な場所にあまり古い規格対応製品が混ざっていると、通信スピード向上の足をひっぱる可能性がありますので、そこは注意が必要です。

5Gとの関係は?

同じような高速無線通信の方式として、携帯電話網の「5G」があります。こちらは対応スマートフォンがやっと発売され、サービスエリアがこれから拡大していく段階です。5Gも高速通信と通信が混雑する場所でのつながりやすさを特長としていますが、主に広域の屋外での利用に適した通信方式です。また5Gの基地局を自前で持つには無線局免許が必要となりますから、会社で設備を保有・利用するのは少々ハードルが高いのが難点です。
Wi-Fiのほうは無線局免許がいらず、自由に設備を追加・変更できます。屋内や比較的狭い屋外エリアでの利用に適性があり、一般組織でも運営しやすいのが長所です。
これからは、従来光ケーブルに頼ってきた高速通信が5GとWi-Fi6によりどんどん無線に置き換わっていくでしょう。これまでにない大量・高速な無線データ通信が一般的になる時代には、広域通信の主役は5Gに、比較的狭いエリアの主役はWi-Fi6になっていくでしょう。5GとWi-Fi6のセットは、これからの企業活動および個人生活の必須要素になりそうです。

<おさらい>
・最大スピードと体感する実スピードの改善を図ったWi-Fi6。
・基地側と端末側の機器が、Wi-Fi6に対応している時に実力が発揮されます。
・広域通信の主役は5G、比較的狭いエリアの主役はWi-Fi6の時代が来ます。

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JIS Q 27001:2006(ISO/27001:2005)
ISO/ISMS
(適用範囲:HCグループ)
一般人材派遣業:労働大臣許可 派13-01-0526
人材紹介業:労働大臣許可 13-ュ-010435
宅地建物取引業:東京都知事(2)第98397号
一般建設業:東京都知事許可(般-1)第150856号
高度管理医療機器等販売/貸与業第5502205165号

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